【仕事解説】インテリアコーディネーターの仕事について(1)

2016-01-19

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターというお仕事について
業界での経験がない方はどのようにお考えでしょうか。

住宅を建築されるお客様の要望を伺って床壁天井の仕上げ材や色を決めたり、
キッチンなどの水回り設備や家具、カーテン、照明を
コーディネートして提案するといったイメージでしょうか。

実際、戸建の注文住宅を新築する際、このような仕事をしている場合もあり
ます。ただ、少し違う視点から見るとインテリアコーディネーターはこの
仕事をした事で、お客様からその報酬を受け取る事はできていないのです。

つまり、インテリアコーディネートは住宅の設計・施工に伴う付帯サービス
であり、お客様からは建築全体としてその費用を受け取っているので、
皆さんがイメージしているインテリアコーディネートの仕事自体が独立した
職業としては存在できないのです。

先にお話をしたような皆さんがイメージでしているインテリアコーディ
ネーターは日本の住宅業界の独特な形態から生まれてきました。
それは、戦後の住宅不足の状況で住宅メーカーと呼ばれる
住宅を企画商品化して大量に供給する企業が生まれてきたからです。
その企業の中で、分業化が進み仕上げに関わる部分の打ち合わせのみを
担当するポジションができたのです。

当初は、特別インテリアの知識や経験のある社員が担当したわけではなく、
社内で事務をしていた女性社員が配置された事も多かったようです。
その後、高度経済成長に伴う住宅メーカーの巨大化とともに
インテリアコーディネーターというポジションが増えていくこととなり、
また、資格制度ができたことにより認知度が飛躍的に高まりました。

次回はインテリアコーディネーターが活躍している実際の仕事について
お話しをしたいと思います。

 

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