建築業界の仕事(6)「建築士の仕事で苦労する事とは?」

2017-01-10

建築士の仕事は自分のアイデアがそのまま形として残り、
社会的な責任も大きく、ヤリガイのある魅力的な仕事です。
しかし、それだけに実際の現場では苦労もたくさんあるようです。
今回は、建築士の仕事で苦労する事についてみていきましょう。

 

●予算とデザイン性、安全性の板挟みに・・・

建築士に依頼が入る設計案件の中でも件数が多いのが、
戸建住宅の設計に関するものです。
マイホームは一生に一度の大きな買い物。
クイアントは様々な夢や希望を持って、建築士に
依頼をします。
「木のぬくもりを感じる家にしたい」、
「リビングの天井は高くして、開放感のある雰囲気にしたい」
など、依頼主は間取りやデザインに様々な理想を持っています。
しかし、予算との兼ね合いで諦めざるを得ないことも多いのが
実情です。
また、地震が多い日本では耐震性も重視されるため、
安全性の面から断念せざるを得ない場合もあります。
建築の素人であるクライアントには建築士の説明が理解できず、
クライアントの希望と現実の間のジレンマに悩まされることも
少なくないようです。

 

●締切に追われる

少人数で運営される建築事務所が最も苦労するのが、
締め切り前の追い込み作業です。
設計の依頼には必ず締切があり、それに間に合わなければ
信用に関わります。
小さな建築事務所にとって、信用を失うことは命取りです。
悪評が広まると、次回からの仕事の依頼がぱたりと途絶えて
しまします。
特にいくつもの締め切りが重なったり、クライアントに納得
してもらえずやり直しを余儀なくされる場合は、深夜までの
作業が何日も続くこともあります。
心身ともに追い込まれ、体調を崩す建築士も決して少なくは
ありません。

 

●実力がなけば生き残れない

平成26年の建築士登録状況によると、難関資格と呼ばれる
一級建築士ですら全国で約35万人の登録があります。
建築士の世界はとてもシビアです。資格を取得しただけでは、
スタートラインに立ったに過ぎず、就職すらままなりません。
センスを磨き、独自性のあるアイデアを打ち出し、さらに
勉強を重ねなくては生き残っていくことはできないのです。
このように見ていくと、建築士を目指すには相当の覚悟が
必要なことがわかるはずです。
建築士の資格を取得後に挫折し、他業種に転職する人も後を
絶ちません。

次回は、女性の建築士の働き方についてみていきます。

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