【建築士の仕事】意匠設計と構造設計の違い
2020-12-08
建築士の仕事というと建物の外観や内観のデザインを思い浮かべる方が多いと思います。
建物の構造や設備を設計することもまた、建築設計の重要な仕事です。
ひとくちに設計といっても内容は多岐にわたるため、それぞれの特性を理解していくことが大切です。
建築士の仕事は「意匠設計」と「構造設計」に分けられます。
意匠設計とは
意匠設計は、建築におけるデザインの役割を担っています。
建築主から要望を聞き取り、間取りやデザイン、必要面積を落とし込むのは意匠設計の役割です。
クライアントの要望を聞き、内外観や間取り、造作やデザインなど建物全体の設計・デザインを担当します。
また、構造設計、設備設計のセクションの取りまとめや工事監理なども行い、建築設計全体のプロデューサー的な役割を担うことも少なくありません。
デザイン・設計のスキルに加え、コミュニケーション能力も必要となる仕事です。
構造設計とは
構造設計とは、建物の土台や柱、梁といった建築物の骨組みに関わる部分を設計する仕事です。
立地の地質や地盤、間取りを考慮するだけでなく、地震や台風、積雪などの災害に対する安全性能も計算し、設計することが求められます。
確実に安全な構造であることに加え、デザイン性を損なわずに建物として成立させるためには、緻密さ、正確さが必須となる仕事です。
同じ建築設計でも、担う役割は全く違います。
次回は更に詳しくそれぞれの仕事内容を見ていきましょう。