インテリアコーディネーター資格!独学で取得するための勉強法とは?

2022-05-31

インテリアコーディネーター資格試験の概要

インテリア業界で働くなら、是非とも取得しておきたいインテリアコーディネーター資格。
今回はインテリアコーディネーター資格を独学で取得する勉強法を解説します。
まずはインテリアコーディネーター資格試験の概要をみていきましょう。

インテリア産業協会によって認定される民間資格

インテリアコーディネーターとは、インテリア産業協会によって認定される民間資格の名称を指します。
インテリアコーディネーターの主な仕事は、「住宅や店舗、オフィスなどを新築またはリフォームする際に、快適な空間を提供するために適切なアドバイスや提案を行うこと」です。
民間資格であるためインテリアコーディネーターとして働くためには資格の保持は必須ではありませんが、資格を持っていることで就職や転職に有利に働きます。
特に異業種からの転職を目指される方や、建築業界での就職を目指されている学生の方には、是非取得して頂きたい資格です。
受験資格も特に必要ではないため、受験へのハードルは低いといえるでしょう。

試験は年に一度で、難易度はやや高め

インテリアコーディネーター資格試験が行われるのは、年に一度。
試験は一次と二次に分かれており、一次試験は毎年10月の第二日曜日に行われ、二次試験は毎年12月の第一日曜日に行われています。
一次試験は全50問のマークシート式の学科試験です。
一次試験では、インテリアや建築に関する幅広い知識が問われます。
二次試験では、インテリア製図を作成するプレゼンテーションと論文の試験が行われます。
二次試験では一次試験で問われた知識を応用し、様々な知識を実際の仕事現場で活かすための技術が問われるといえるでしょう。
一次試験は一度合格すると翌年度以降3年間一次試験免除措置が取られるため、ますは一次試験の突破を目指すことが大切になってきます。
受験資格や年齢制限が設けられていないため、誰でも受験が可能なインテリアコーディネーター資格試験ですが、合格難易度はやや高めです。
2021年度に行われた第39回のインテリアコーディネーター資格試験の場合、一次・二次試験通しての合格率は23.5%でした。
一次の学科試験は9,640名が受験して3,166名が合格しており、合格率は32.8%でした。
二次のプレゼンテーション・論文試験では、2021年度に一次試験に合格し二次試験の合格を目指す受験者2,725名と、一次試験免除措置受験者1,226名の合わせて3,951名が受験し、2,334名が合格となっています。
結果を見てお分かり頂けるように一次・二次試験を通して一発合格を目指すには、しっかり対策を立てて学習に取り組む必要があるといえるでしょう。

インテリアコーディネーター資格は、独学で取得可能なの?

ここまでみてきたように、インテリアコーディネーター資格の取得は簡単ではありません。
それではそもそも、インテリアコーディネーター資格は独学でも取得可能なのでしょうか。

結論から言えば、インテリアコーディネーター資格は独学でも取得可能です。
しかし難易度が高い試験なので、しっかり学習計画を立てて学習を進めていく必要があります。
ますは、一次試験の勉強法からみていきましょう。

一次試験対策には、参考書と過去問題が必須

インテリアコーディネーター一次試験のおススメ参考書・過去問題集はこちら!

一次試験は全50問のマークシート方式の学科試験です。
問題はインテリア産業協会が出版している『インテリアコーディネーターハンドブック上巻・下巻』から出題されます。
ですので、まずはこちらを購入しましょう。

    

『インテリアコーディネーターハンドブック 総合版 上』
公益社団法人インテリア産業協会 定価4,730円(税込)

『インテリアコーディネーターハンドブック 総合版 下』
公益社団法人インテリア産業協会 定価4,730円(税込)

過去問題にはハンドブックに記載された文章がそのまま出題される事例も多くありました。
そのため、隅々まで読み込むようにしましょう。

ハンドブックを読み込んだら、続いては過去問に取り組みましょう。

   

『インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究 上巻』
著者名 HIPS合格対策プロジェクト編
(株)ハウジングエージェンシー出版局 定価3,080円(税込)

『インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究 下巻』
著者名 HIPS合格対策プロジェクト編
(株)ハウジングエージェンシー出版局 定価3,080円(税込)

過去問題集は様々な出版社から出ていますが、こちらは最新の5年間分がわかりやすくまとめられているため、おススメです。
一次試験は過去問と似たような箇所から出題される傾向があるため、何度も繰り返し解くようにしましょう。

一次試験の効果的な勉強法とは?

独学で一次の学科試験に挑む場合の効果的な勉強法は、過去問題集5年分を最低10周解が解くことです。
インテリアコーディネーターの一次試験の出題傾向は、過去問題集を解く事で掴むことができます。
そのため問題と答えを暗記することができると、学科試験に合格する可能性は高くなります。
また過去問を繰り返し解く事で、速く問題を解く力を身に付けることが可能です。
インテリアコーディネーターの一次試験では、160分で50問の問題を解かなくてはいけません。
換算すると、1問を3分程度で解いていく必要があるため、素早く解答する力も重要となってきます。
そのためにも、過去問題5年分を10周は必ず解いておきましょう。

二次試験対策は、製図重視で学習を進めよう

二次試験対策は、一次試験が終わってから行うため、より効率的に学習を進める必要があります。
一次試験が終わってから、二次試験までは約二ヵ月。
二次試験の内容はインテリア製図の作成を求められるプレゼンテーション試験と論文試験から構成されています。
どちらも、一次試験で問われた知識をより実践で活かす力が求められる試験となっています。
それでは、二次試験はどのように対策すればよいのでしょうか。

インテリアコーディネーター二次試験対策におススメのテキストはこちら!

二次試験対策で最も重要となってくるのは、インテリア製図の作成技術が問われるプレゼンテーション試験。
プレゼンテーション試験の対策におススメのテキストがこちらです。

インテリアコーディネーター資格試験 はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方 第4版
著者名 星野智子
(株)ハウジングエージェンシー出版局 定価2,750円(税込)

こちらのテキスト一冊で、インテリア製図の問題への対策が可能です。
解説が非常に充実しており、インテリア製図に初めて取り組む方にも最適なテキストであると言えるでしょう。
製図の基本から試験に向けた実践的な図面の描き方まで幅広く学ぶことが可能です。

インテリアコーディネーター2次試験 一番わかりやすい合格論文入門 第12版
著者名 HIPS合格対策プロジェクト
(株)ハウジングエージェンシー出版局 定価2,750円(税込)

この参考書では、二次試験対策でついつい後回しになりがちな論文の対策をすることが可能です。
原稿用紙の使い方といった基本的な部分から、論文の書き方の手順に至るまで、詳しく説明されています。
論文を書き慣れていない人は、この参考書を準備しておけば基本から学ぶことができます。
また、過去の実際の試験問題のうち6問がピックアップされており、16通りの添削が掲載されています。
テキストに沿って学習を進めていくことで、書き方のバリエーションを増やすことができるでしょう。

インテリア製図はトレースすることから始めよう

初心者には難易度が高いインテリア製図ですが、まずは平面図と展開図の練習から始めましょう。
初めのうちは、テキストを読みながら図面をトレースすること(真似て書いてみること)がおススメです。
グリット(マス目)や1/50で描かれている図面を見慣れることから始め、線の描き方や手順などを覚えていき、早く描けるように練習していきましょう。
そして描くスピードが速くなってきたら、過去問題を解いていきましょう。
ここで大切なのは、問題の条件を見落とさないように丁寧に描いていくことです。
インテリアコーディネーターハンドブックにはベッドやテーブルなどの規格寸法が記載されているので、覚えておくと便利でしょう。
論文試験の対策は、インテリア製図の合間に行うという気持ちで取り組みましょう。

初学者の場合の勉強時間は、300時間必要

インテリア・建築業界未経験者の場合は、インテリアコーディネーター資格試験の合格までに、最低でも300時間程度の学習時間が必要になると言われています。

学習時間の配分は、一次試験対策に200時間程度、二次試験対策に100時間程度が求められます。
しかし300時間は最低限の時間であるので、仕事の都合や学習の進み具合によっては更に時間が必要となるケースもあります。
期間としては、平日に1日1~2時間程度学習を行うと仮定して、5ヵ月~10ヵ月程度はかかると言われています。
ここまで時間がかかる理由としては、試験範囲がとても広く覚えなくてはいけない量が多いことが挙げられます。
難しい専門用語なども頻出するため、業界未経験の方は時間をかけてインプットをしていくのがポイントです。

独学で資格取得を目指すメリットとは?

それでは、独学で資格取得を目指すメリットには、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。

メリット①:マイペースで学習を進められる

マイペースで学習を進めることができるという点は、独学の大きなメリットだと言えます。
独学の場合は専門学校や通信講座のようにカリキュラムが組まれていないため、自分のペースで学習を進めることが可能です。
特に、仕事が多忙で急遽予定が入ったりする人は、隙間時間を上手に活用できるので独学がおススメです
学習の進め方を柔軟に考えることができるため、独学に慣れしている方にとっては効率的と言うこともできます。
苦手分野を時間をかけて学習したり、得意な部分には時間をかけないというようにメリハリをつけて学習ができるでしょう。

メリット②:コストをおさえられる

独学で資格取得を目指す最大のメリットは、専門学校や通信講座に比べて学習のコストを圧倒的におさえられることです。
参考書の購入には費用がかかりますが、それでもトータルで考えると専門学校や通信講座で学ぶよりも安い費用で済みます。
コストをかけずにインテリアコーディネーター資格取得を目指す方は、独学で挑んでみることがおススメです。

独学で資格取得を目指すデメリットとは?

それでは逆に、独学で資格取得を目指すデメリットにはどんなものが挙げられるでしょうか。
みていきましょう。

デメリット①:スケジュール管理が難しい

独学の場合は予めカリキュラムが準備されていないため、自分で学習のスケジュールを立てる必要があります。
「何となく」や「大まか」なスケジュールを立ててしまうと、実現が難しい日程を組んでしまったり取り組む問題量が不足する場合もあります。
インテリアコーディネーター資格試験は試験範囲がとても広いので、詳細な学習スケジュールを立てることが求められます。
スケジュールの立て方を間違えてしまうと、試験の本番までに試験範囲を網羅できないという事態もあり得ます。
そのためスケジュール管理の難しさが、独学の一番のデメリットであると言うことができます。

デメリット②:モチベーションを維持しづらい

インテリアコーディネーターの資格取得のためには、300時間以上の学習が必要だと言われています。
試験範囲が非常に広いので、学習期間も長期化すると考えられます。
そんな中、数ヶ月先の資格試験を見据えて気持ちのモチベーションを保つことは非常に困難であり、挫折しなよう、注意をする必要があります。
また、専門学校に通学する場合とは違い、目標を共有できる仲間がいないという側面もあります。
独学で学習を進めていると孤独を深めてしまうので、モチベーションを維持できなくなる場合もあります。

デメリット③:疑問点の解決が難しい

インテリアコーディネーター資格試験では専門用語も数多く出題されるため、用語を理解するだけでも苦労します。
独学で学習を進める場合、難しい専門用語が出てきても教えてくれる講師がいないので、疑問点は自分で解説していくしかありません。
しかし、初心者は分からない用語などが出てきた際、後回しにしてしまう傾向があります。
分からない問題は放置すればするほど増えていき、挫折感を感じてしまいやすくなります。

独学の場合は、しっかり対策を立てて学習を進めよう

いかがでしょうか?
今回は独学でインテリアコーディネーターの資格取得を目指すためのコツや注意点をみていきました。
ぜひ参考にして、資格取得を目指してくださいね。

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