【資格アレコレ】インテリアプランナー資格試験

2020-04-25

インテリアプランナー資格とは

インテリアプランナーは公益社団法人建築技術教育普及センターが主催している資格試験の名称です。

 

インテリアプランナーはクライアントと話し合った上でイメージコンセプトを作成し、各部屋の内装、家具や什器、設備などに関してのデザインや設計、メーカーへの発注、監理、検査のマネジメントまでをトータルに行う空間デザインのプロフェッショナル。

 

資格を取得後は、建築設計事務所、インテリアデザイン事務所、住宅メーカーなどに就職するのが一般的です。

受験資格に制限はありませんが、合格後にインテリアプランナー登録を受けるには、所定の実務経験が必要となります。試験は実技と学科の2科目で行われます。

 

試験ではインテリアと建築の知識、作図能力が問われます

学科試験に関しては、インテリアや建築に関する知識が求められ、一般業務レベルの能力が必要とされます。

建築技術教育普及センターから出版されている「インテリアプランナーガイドブック」をはじめとした過去問題集を繰り返し解くことが大切になります。

 

製図試験では、正確な作図能力が求められます。

まずは図面の書き方をテキストで学び、その答えだけ見て、適正な線の数を把握することが必要です。

解答例を見ながら模写していくことでコツを掴んでいきましょう。

 

インテリアコーディネーターとの違いは?

インテリアプランナーはインテリアコーディネーターと混同されやすい資格ですが、対象としている職種は大きく異なります。

 

インテリアコーディネーターは、家具やカーテンなどのインテリアを総合的に提案し、お客様の要望に合う住まいを実現することを目的としています。

主にハウスメーカーなど住宅を作っている企業やカーテン・家具などのインテリア商品を扱う会社、住宅設備を扱う会社などで仕事をしています。

 

これに対して、インテリアプランナーは主に店舗やオフィスなどの商業施設といった住宅以外の物件を扱う仕事を念頭においた資格です。

インテリアですが、建築設計や施工といった部分でより専門的な知識とスキルが求められます。

 

試験に合格しても、資格所有者として登録するには学歴や実務年数などの条件をクリアしなければなりません。

そのため、合格者の多くは大学や専門学校で専門知識を学んでその後、実務経験をしっかりと積んだ人が多いのが特徴です。

 

最大の難関は製図試験

合格率は年度により変動がありますが、学科試験が59~69%、製図試験が20~30%と発表されています。

合格までの平均勉強時間は200~300時間と言われています。

 

学科試験は、問題の難易度はそれほど高くありません。

出題範囲が広く、類似問題が出題されやすい傾向にあるので、広く浅く勉強する工夫が必要です。

 

製図試験はかなり難関です。

設計趣旨を理解した計画を求められる事はもちろんですが、パースの作成など実務的な要素が強く反映される課題になっています。そのため、実務経験が無い場合、独学での合格は難しいでしょう。

 

実務経験がない場合はスクールの利用がおススメ

実務経験がない場合は、予備校や通信講座などを活用することをおすすめします。

 

学科試験は過去問題を入手して学習を進めれば経験のない方でも合格できる可能性はあります。

色彩に関する問題では、色彩や家具デザイナーの名前と作品が出題されます。

施工の問題では、建築施工に関する一般的な問題が出題されています。

法規に関する問題では、建築士試験のように法令集を持ち込むことができます。

 

しかし、製図試験は実務未経験者が独学で合格することはほぼ不可能でしょう。

試験内容は各種図面(平面図・断面図・展開図・詳細図・家具表など)を描き上げる事が求められます。

これは実務や勉強の経験が有る方でも大変で、図面の精度や美しさも求められるため、ただ描ければ合格ではない所もポイントです。

 

逆に独学での資格取得は、建築・インテリア業界の基礎知識がある人や有資格者、実務経験のある人でしたら可能だといえるでしょう。

いかがでしょうか?

建築設計事務所やデザイン会社に就職後にキャリアアップとしてインテリアプランナーを目指すというのも良いかもしれません。

取得が難しい資格なので、持っていると就職・転職での評価は上がりますよ。

ぜひ検討してみてくださいね。

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