1月, 2016年
【仕事解説】インテリアコーディネーターの仕事について(2)
■住宅メーカー・ビルダーのインテリアコーディネーター
インテリアコーディネートと聞いてイメージする仕事に
一番近い内容が、住宅メーカーやビルダーの中にいる
インテリアコーディネーターではないでしょうか。
基本的には、注文住宅を建てる際、契約後にお客様との
打合せを行い、床壁天井などの内装仕上げや色、設備関係、
場合によっては、カーテン等の窓周りや家具まで提案をします。
ただ、提案すると言っても、どんな物でも使える訳ではなく
それぞれのメーカーによって標準仕様や選べる範囲が設定されており、
その中からお客様と打合せをしながら決めていくという
仕事がメインです。
【主な仕事内容】
●床・壁・天井の仕上げ材の選定
●水まわり設備(キッチン・バス・トイレ)の選定
●電気関係(照明器具選定/スイッチ・コンセント位置決め)
●窓まわり(カーテン・ブラインドなど)
●家具(置き家具・造作家具)
ビルダーの中には、建物のおおまかなプランができて契約をした後、
インテリアコーディネーターが打合せを行い、間取り変更も含めて
詳細設計をしていく場合もあります。この場合、キッチンのレイアウトや
収納などの造作家具まで設計に近い業務を行うケースもあります。
【仕事解説】インテリアコーディネーターの仕事について(1)
インテリアコーディネーターというお仕事について
業界での経験がない方はどのようにお考えでしょうか。
住宅を建築されるお客様の要望を伺って床壁天井の仕上げ材や色を決めたり、
キッチンなどの水回り設備や家具、カーテン、照明を
コーディネートして提案するといったイメージでしょうか。
実際、戸建の注文住宅を新築する際、このような仕事をしている場合もあり
ます。ただ、少し違う視点から見るとインテリアコーディネーターはこの
仕事をした事で、お客様からその報酬を受け取る事はできていないのです。
つまり、インテリアコーディネートは住宅の設計・施工に伴う付帯サービス
であり、お客様からは建築全体としてその費用を受け取っているので、
皆さんがイメージしているインテリアコーディネートの仕事自体が独立した
職業としては存在できないのです。
先にお話をしたような皆さんがイメージでしているインテリアコーディ
ネーターは日本の住宅業界の独特な形態から生まれてきました。
それは、戦後の住宅不足の状況で住宅メーカーと呼ばれる
住宅を企画商品化して大量に供給する企業が生まれてきたからです。
その企業の中で、分業化が進み仕上げに関わる部分の打ち合わせのみを
担当するポジションができたのです。
当初は、特別インテリアの知識や経験のある社員が担当したわけではなく、
社内で事務をしていた女性社員が配置された事も多かったようです。
その後、高度経済成長に伴う住宅メーカーの巨大化とともに
インテリアコーディネーターというポジションが増えていくこととなり、
また、資格制度ができたことにより認知度が飛躍的に高まりました。
次回はインテリアコーディネーターが活躍している実際の仕事について
お話しをしたいと思います。
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http://aijis.jp/php/jobsearch/show/s_20150514002612-1cat7.html