建築業界で働きたい!女性でも活躍できる職種とは?

2022-03-08

建築業界は「男社会」?

建築業界の仕事といえば、男社会というイメージをお持ちの方も多いと思います。
男性しか働いていない、筋骨隆々の人じゃないと難しい・・・
こういったイメージがあるため女性には倦厭されがちな建築業界。
しかし現在では建築業界で働く女性の割合が増えており、国土交通省も建築現場で働く女性を増やそうと、様々な取り組みを行っています。
今回は建築業界における女性の働き方についてみていきましょう。

制度の未整備やトイレなど・・・建築業界で女性が働きにくい理由

建築業界で女性が働きにくいとされているのには、様々な理由があります。
例えば育休や産休といった制度が整えられていないことや、建築現場で女性用の更衣室やトイレが設置されていないこと、労働時間が長時間になる、といったことが挙げられます。
トイレや更衣室の問題は少しづつ改善されてきていますが、産休や育休といった制度の整備に関しては元々人手不足の業界であるということがネックになり、いまだに十分とはいえません。
こうした現状からも建設業界において女性を取り巻く環境はまだまだ厳しいと言わざるを得ません。

女性でも活躍できる!建築業界の仕事8種

建築業界は女性にとって、働きやすい職場とは言えない現状があります。
しかし職種によっては、女性が最前線で活躍しているのも事実。
建築業界で女性が活躍している職種には、どのようなものがあるのでしょうか。

1:建築士

建築士は、建築業界で働く女性が最も活躍できる職種であるといえるでしょう。
一級建築士は実務経験が必要となるため、資格を持つ女性の割合は有資格者全体の25%程となっており、女性の一級建築士の数は多くはありません。
しかし近年、大学や専門学校で建築学を学び、二級建築士の資格を取得している女性の割合が増えてきています。
これは国土交通省をはじめとした国や民間企業で、女性の建築士を増やそうという動きがあるからです。
残念なことに、建築士の仕事は激務なので結婚や出産を機に退職する女性も多いのが現状ですが、フリーランスとして独立し、私生活との両立をはかる方も増えてきています。
また女性と男性では、同じ年齢の一級建築士でも年収で200万円ほどの給与格差があり、女性の一級建築士は給与が少ないという現状があります。
背景には女性の建築士は、出産や育児でキャリアを中断せざるを得ないというのが実情があるようです。

2:建築積算士

建築積算士も近年女性の活躍が顕著な職種です。
建築積算士という職種には耳慣れない方も多いかもしれませんが、建築物の工事費について数量算出から工事費算定までを行う専門家として現在注目されています。
公益社団法人日本建築積算協会が認定する民間の資格で、官民合同で制定された「建築数量積算基準」等を活用し、的確な工事費を算定するプロフェッショナルです。
資格を取得しているのは、設計事務所のコストを担当される方、建設会社のコスト部門や工事部門現場管理を担当される方、積算事務所に勤務されている方、官公庁のコスト管理を担当されている方、インテリアやリフォーム関連会社に勤務されている方などが挙げられます。
建築積算士の年収は経験により異なりますが、400万円~900万円前後と言われており、高収入が見込める職種でもあります。
実際の建築現場では力仕事が必要なこともありますが、建築積算士は現場に行くことがないため、女性の活躍が見込めます。
建築用語や工程などの理解が必要となりますが、資格を取得しておけば未経験でも就職が可能です。

3:施工管理技士

施工管理技士は国家資格であり、営業所内で請負契約締結における技術的なサポートや、注文者への技術的な説明や見積もり作成などが主な業務となります。
また主任技術者として小規模の元請工事や下請工事に配置され、1級施工管理技士は大規模な元請工事の監督者となることも可能です。
施工管理技士は建築現場での勤務となるため女性には敷居が高い職種ですが、近年では女性の割合も増えてきています。
最近では建築現場で働く女性の増加に伴い整備が整えられている現場も多く、女性用のトイレやシャワーなどの設備も完備される現場もあります。
施工管理技士は国家資格のため、女性でも安定した収入が得られることが最大の魅力。
仕事内容は体力的に大変な面もありますが、女性ならではの観点から管理や改善などの提案ができることで評価が高まっています。

4:リフォームプランナー

現代はライフスタイルが多様化し、環境保護の観点からも建築業界ではリフォームやリノベーションが注目されています。
そんな今の時代に需要が高まってきているのが、リフォームプランナーです。
リフォームプランナーは依頼者の現在の住まいへの不満や要望、デザイン、予算などをヒアリングし、専門的な知識でプランニングし、生活の質の向上を目指すのが主な仕事です。
会社によって業務内容は多少異なりますが、リフォームプランナーは、依頼主の要望を聞き打ち合わせをするだけでなく、実際にリフォーム現場へ出向くことがほとんどです。
リフォームプランナーは結婚や出産、育児といったライフステージの変化を経験した女性にこそ最適な職種といえます。
実際の家庭生活の中で感じる疑問や要望を、リフォームプランナーという仕事を通じて活かすことができるからです。
そういった意味でも、リフォームプランナーは一旦家庭に入ってブランクを経た女性にこそ、選んで頂きたい職種といえます。

5:インテリアデザイナー

インテリアデザイナーも女性におススメの職種といえます。
インテリアデザイナーは、建築物の内装や、家具・インテリア雑貨などを含めた、室内空間を総合的に設計する仕事です。
依頼者や建築業者と打合せを重ね、より過ごしやすく快適な空間を作り出すことが重要となります。
インテリアデザイナーは、家具や照明器具の設計を行いますが、インテリアエレメントの配置や室内の構成も大切な仕事です。
建築の企画段階から関り、完成まで監督することもあります。
インテリアデザイナーは企業に勤めるだけでなく独立してフリーランスとして働く事も可能な職種。
専門の資格はなく、インテリア設計士やインテリアコーディネーターなどと関連が深い仕事といえます。

6:CADオペレーター

建設業界で女性におススメの職種6つ目はCADオペレーターです。
従来建築系のCADオペレーターのは、手描きで描かれたラフ図面からCADに正確な寸法値を入力する等、アナログ図面をデジタル図面としてトレースする業務が一般的でしたが、近年は設計者が直接CADで平面図を作成することが多くなっています。
そのため、作図自体は設計者が行い、編集や修正作業、平面図から情報を読み取りった上で断面図や展開図を作図する作業を、CADオペレーターが担うという形で仕事がすすめられる場合が増えてきました。
資格が必須の職種ではありませんが、建設業界に携わるCADオペレーターは建築CAD検定の資格を持っておいた方がいいでしょう。
従来のようなトレース作業中心の業務は減少傾向にあるので、建築知識を身につけて設計補助として働けるようにしておくことをおススメします。
建築系CADオペレーターとして働くには、2次元と3次元の作図スキル、ExcelやIllustratorやPhotoshopなどのDTPスキルも必須となります。

7:歴史的建造物の保存修理設計技術者

耳慣れない方も多いとは思いますが、歴史的建造物の保存修理設計技術者も女性の活躍が期待される職種です。
歴史的建造物の修復や保存などに関することが主な業務になります。
文化財建造物の保存修理の流れは以下の通りです。
まずは事業の計画段階で、建物の構造と傷み具合を調査し、建物の実測や検査を行い、現状図面や資料を作成します。
それから、修理にかかる費用や期間を算出するのですが、その際、建設当時の文献や技術資料、時代が古い場合には古地図や古文書も参考にします。
修理に着工してからも、解体しながら各寸法を実測し、破損の状況や仕様などを調査していきます。徐々に建設当時の時代背景や作り手の意図、技術の変遷などがわかってくるので、それに応じて修理の方法を決めていきます。文化財の所有者などを交えて補修の方針や修理後の活用などを協議しながら、方針に応じて当初の計画を見直し、修理後の建物について詳細に設計をしていきます。その後は、設計通りに工事が進むよう、監理を行います。デスクワークよりも実際の建物に触れて考えることが必要な仕事といえます。
歴史的建造物の保存修理設計技術者として働くには、文化財建造物の多い地方自治体の職員となったり、保存修理を担っている社団法人や民間企業に就職する必要があります。
これから先、近代以前の建物の修理や活用がいっそう求められると考えられるため、耐震補強や設備の更新に関しても最先端の技術を取り入れ、建物を再生することが大切になるでしょう。

8:左官職人

左官職人は、工事において鏝(こて)を用いた「塗り」の技術を駆使する職人のことを指します。
土や漆喰(しっくい)の他、珪藻土などを塗って壁を仕上げたり、タイルを貼ったり、レンガやブロックを積んだりすることも左官職人の仕事です。
左官職人の仕事は、繊細さやで丁寧さが必要となることから女性にはぴったりの仕事だと言えます。
女性は結婚や出産、育児などのライフステージの変化がありますが、左官職人は技術を身に付けるまでに数年を要することから、代わりの人員の確保がしにくく、ブランクがあっても復職しやすいというメリットがあります。また基本的に朝型の仕事であることや、繁忙期以外には残業が少ないことも女性にとっては有利な仕事だといえます。

女性ならではのスキルを活かして建築業界で働こう

いかがでしょうか?
女性にとっては敷居が高く思われがちな建築業界ですが、女性ならではの適正を活かして働く事は十分に可能です。
建築業界に占める女性の割合も、増加傾向にあります。
是非視野を広げて、様々な職種にチャレンジしてみてくださいね。

 

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