【おススメ資格】建築施工管理技士資格とは?難易度や合格率を解説!
建築施工管理技士とはどんな資格?
建築施工管理技士とは、オフィス・マンション・学校などの建築工事現場において、主任技術者・監理技術者となるために必要な資格です。
実際の工事現場において建築施工管理技士は、建築現場で工事の進行を管理し、目的の建築物を目標の工期で完成するよう監督します。
具体的には、建築工事の設計図や施工図の確認、工事の全体像や管理の流れの把握、現場の人員管理や工程管理、さらに施工業者との打合せから、着工後の現場の安全管理や技術指導に至るまで、幅広い業務を担当します。
建築現場においては作業員と直接やり取りを行うため、コミュニケーション能力も必要な仕事です。
建築施工管理技士資格には1級と2級がある
建築施工管理技士の資格は「1級」と「2級」に分かれています。
どちらも施工計画の作成や工事現場の管理を行う仕事ですが、両者の違いとして、担当できる工事の規模や役割の違いが挙げられます。
「1級」の資格の所持者は、大規模な建築工事の主任技術者や監理技術者になることが可能です。
一方「2級」の資格では、中小規模の工事のみを担当でき、さらに主任技術者のみになることができます。
以上のことからも「1級」の資格を取得している方が、より幅広い業務を担当できることがお分かり頂けると思います。
建築施工管理技士資格試験の概要
建築施工管理技士資格試験は「1級」と「2級」共に、年に1度行われます。
「1級」「2級」共に1次検定と2次検定が行われ、「2級」は同日に1次と2次が行われます。
各級とも、1次検定の受験資格に関しては細かい規定が設けられており、誰でも受験できる資格とは言えません。
▲2級建築施工管理技士受験資格表
※表の区分イ〜ハのいずれか一つに該当する方が受検申込可能
(一般財団法人施工管理技術検定ホームページより)
▲1級建築施工管理技士受験資格表
※表の区分イ〜ハのいずれか一つに該当する方が受検申込可能
(一般財団法人施工管理技術検定ホームページより)
令和4年度に関しては、「2級」は11月13日(日)に実施予定、「1級」の1次検定は6月12日(日)、2次検定は10月16日(日)に実施予定となっています。
「1級」「2級」ともに、1次検定は学科試験になっています。
四肢択一マークシート方式の試験となっており、現場施工の知識だけではなく、現場監督として必要な知識も要求されます。
具体的には、建設機器・建設設備・建設材料に関する一般知識、専門的な工事に関する技術的知識・ノウハウ、遵守する必要のある法律の知識、マネジメント(工程管理・原価管理・品質管理・安全管理)の知識などです。
2次検定は、論述試験です。
受験者が工事現場で経験してきた施工管理の内容を記述方式で回答する内容となっています。
担当した工事の名称や内容、課題・問題点、解決方法などを正確に論述し、分かり易く伝えることがポイント。
問題の意図に沿って論述していくことが重要です。
建築施工管理技士資格の合格難易度は?
2級建築施工管理技士の合格率は、1次検定(学科試験)の近年の平均合格率は35.84%、2次検定の平均合格率は28.88%だと言われています。
また1級建築施工管理技士の合格率は、1次検定(学科試験)・2次検定ともにおよそ30~40%、総合では16%程度であると言われています。
いずれも合格率は高くなく、難易度の高い試験だと言えます。
資格取得のためには、現場でより多くの経験を積むと共に、建築学や施工管理法などの知識を学んでいく姿勢が大切です。
合格率を上げるための学習方法は?
1次検定(学科試験)は3か月~半年間で対策が可能
1次検定(学科試験)に関しては、過去問題を活用して繰り返し解き、出題傾向や難易度を把握することが大切です。
3か月~半年間、地道な勉強を続ければ、1次検定(学科試験)は合格できるでしょう。
下記の流れで学習を進めると効果的です。
解説書・過去問題集の勉強・演習
まずは解説書・過去問題集の書籍を購入し、基礎知識をインプットしていきます。
解説書で基礎知識をインプットした後は、過去問題を繰り返し解いて理解度を上げて、知識を深めていきます。
過去問題に関しては10年分を用意し、全問正解するまで取り組みましょう。
模擬試験を受験しよう
様々な予備校が模擬試験を実施しているので、本番に臨む前に模擬試験を受験しておくことも大切なポイントです。
試験会場の雰囲気を体感し、時間配分などに考慮しながら問題に取り組みましょう。
模擬試験問題は、試験主催者が本番の試験問題を想定・分析した上で問題を出しているので、間違った問題があれば丁寧に復習することも重要。
そうすることで試験本番に余裕を持って臨むことができ、実力を発揮できます。
2次検定の学習も過去問題への取り組みが重要
2次検定の学習も、過去問題に取り組み、出題傾向を把握することが大切になります。
論述力が試される試験となるため、とにかく書き始めることが大切です。
予備校や通信講座などを利用して、添削などの受講を検討しても良いでしょう。
そういったものを積極的に活用することで、効率的に論述力を向上させることができます。
2次検定のポイントは、自分自身の工事経験を試験採点者にどれだけ分かり易く伝えるかにあるので、ある程度の文章量を書くことが必要です。
過去問題の模範解答を確認しながら、真似て書いてみるのも良い対策であるといえます。
建築施工管理技士資格してキャリアアップに繋げよう
今回は建築施工管理技士資格の概要や合格難易度、勉強方法について解説しました。
建築施工管理技士の資格を取得することで、自身のキャリアアップに繋がるだけでなく、勤務している建設会社にとっても様々な工事などを受注する際にプラスとなるため貴重な存在となります。
簡単に合格できる資格ではないですが、コツコツ学習を続けることで取得が目指せる資格です。
この機会に、是非取得をめざしてみてくださいね。