インテリアの仕事について

【おススメ資格】照明コンサルタント資格の概要や仕事内容を解説します

2022-03-24

照明コンサルタントとは

様々な建築物の空間演出に欠かせない照明。
照明はその種類や演出の仕方によって、人の気持ちを豊かにする効果もあり、空間づくりを考える上では欠かせない重要な要素です。
照明コンサルタントは、住宅や店舗、オフィスなどの空間演出に必要な照明についての知識や、照明計画・照明コンサルティングに欠かせない照明技術を身に付けた者に与えられる資格で、一般社団法人照明学会によって認定される民間の資格となっています。
今回は照明コンサルタントの仕事内容や資格の取得方法などについてみていきましょう。

照明コンサルタントの仕事内容

さまざまな建築物に関して、照明分野全般の計画を担当する照明コンサルタント。
その業務は多岐に亘りますが、ここでは照明コンサルタントの仕事内容を詳しくみていきましょう。

ヒアリングと問題点の整理

照明コンサルタントの仕事は、住宅の施主や建築物の施工業者などから、照明計画やコンサルティングの依頼を受けるところから始まります。
依頼を受けた照明コンサルタントの最初の仕事は、依頼主に対してヒアリングを行うことです。
それぞれの住宅や建築物に関して図面や資料を参考にしながら、照明に関してどのような要望があるのかをヒアリングします。
依頼主は建築やインテリア・照明に関しては素人である場合が殆どなので、専門用語を極力避けて、わかりやすく優しい言葉を使用するようにしましょう。
またヒアリングの際に最も重要となるのは、依頼主が現状の照明の状況に対し、どのような不満や不安を持っているかを聞き出すことです。
現状の照明に対する要望や不満な点などを聞き出したら、現在の照明計画にどのような問題点があるかを整理します。
問題点の整理が完了したら、具体的に照明によってどのような雰囲気を演出したいのかを丁寧に聞き出し、最終的にはどのような照明計画になるのかを依頼主に説明します。

光環境を調査し、分析する

光環境とは、空間の光の分布状態のことを指す言葉です。
そして、その空間で行う作業や行為に適した光環境のことを「質の高い光環境」と呼びます。
従来は、明るさだけを追求し、光の量を増やすことに重きが置かれてきましたが、今後は「光環境の質」が重視されるようになると考えられています。
光環境調査の対象となるのは、各種照明器具の人工的な光の放射や拡散のみならず、窓やドアなどの開口部から入射する自然光も含まれます。
適切な照明コンサルティングには、各種照明器具からの人工的な光の量だけではなく、自然光も含めた光の量や拡散の仕方、つまり私たちが感じる感覚的な明るさも考慮に入れる必要があります。照明計画の対象となる建築物がまだ建築途中の場合は、図面や資料をよく吟味し、適切な照明計画を立てることが重要となるため、慎重に分析を進めていくことが必要です。

コンセプトや照明器具の選定・提案

光環境の調査と分析が完了したら、現状の照明計画における問題点の解決や要望の具体化を目指してコンセプトを固めていきます。
それと並行して、照明器具の選定を行い、依頼主に実際の提案を行っていきます。
照明器具の選定には、各照明器具の配置提案を併せて行う事が必要です。
適切な照明の演出をするためには、対象の空間全体を見て、どのように光を拡散させれば良いのかを具体的に提案していきましょう。
天井や壁などの建築物の構造体に組み込む照明が必要な場合は設計と密接に関わるため、設計段階から依頼主や設計者と密にコミュニケーションを取ることも、照明コンサルタントの大切な仕事となります

施工確認・照明調整の立ち会い

既存の建築物ではなく建築途中の建物の場合は、現場の施工の進捗を定期的に確認し、照明計画通りに施工されているかをチェックする必要があります。
内装工事が始まると、電気などの配線工事は修正が困難になるため、注意が必要です。
施工工程も終わりに近づき内装工事の終了段階になると、後付けの証明器具をすべて設置して、立会いの上、照度調整を行います。
依頼主の要望に沿った適切な光環境になっているか、照度や光の拡散具合に問題はないかを確認し、計画と異なる場合は調整します。

照明コンサルタントの資格を取得するには?

建築物の空間演出という側面からも、今後需要が高まっていくことが予想される照明コンサルタント。
それでは、未経験から照明コンサルタントの資格を取得するにはどうすれば良いのでしょうか。
照明コンサルタント資格の取得方法についてみていきましょう。

 

通信講座の受講で資格取得が可能

照明コンサルタントの資格を取得には、一般社団法人照明学会の通信教育を1年間受講する必要があります。
通信講座を受講する中で、演習問題を5回解き、郵送かオンラインで一般社団法人照明学会に解答を送付します。
演習問題は60点以上で合格、それぞれの演習問題につき1回までの再試験が認められています。
受講終了後、レポートを提出し、合格点に達したらスクーリングを受けて晴れて照明コンサルタントの資格取得、という流れになっています。
受講者数は年間で約2000人程度、男女比率は4:6で女性の割合がやや多いのが特徴です。
照明コンサルタント資格は検定試験が実施される資格ではないため、難易度は比較的易しい資格であるということができます。

「基礎講座」と「専門講座」

一般社団法人照明学会が実施している通信教育には「基礎講座」と「専門講座」のふたつがあります。
「基礎講座」は照明に興味のある人すべてを対象にしている講座なので、誰でも受講することができます。
すべてのカリキュラムを無事に終了することが出来れば、晴れて照明コンサルタントの称号が与えられます。
一方、「専門講座」は照明関連の業務に携わっている人に向けた専門的な講座となっています。
こちらは照明関連の実務経験(4~5年程度)がある方を対象としており、カリキュラム終了後には照明士の称号が与えられます。

照明コンサルタントが活躍するフィールド

照明コンサルタントは、どのようなフィールドで活躍しているのでしょうか。
続いては照明コンサルタントの活躍する業界を具体的にみていきましょう。

照明コンサルタントの活躍が顕著な業界として、建築業界と家電業界があげられます。
建築業界では、住宅メーカーや工務店、設計事務所などで、個人宅や商業施設など様々な建築物の照明計画に携わることができます。
また家電業界では、家電メーカーの照明部門やリフォーム部門などにおいて環境照明プランニングなどの業務で活躍しています。
さらに照明専門メーカーで照明器具開発業務に従事するという働き方も可能です。

照明コンサルタントに必要なスキルとは?

照明コンサルタントにはどのようなスキルや知識が求められるのでしょうか。
具体的にみていきましょう。

建築・インテリアに関する知識

照明コンサルタントに求められる最も重要なスキルは、建築・インテリアに関する知識やセンスであるといえるでしょう。
依頼主の要望に沿った照明計画を実現するためには、家具やファブリックなどのインテリアエレメントを照明でどのように美しく見せるかが大切になりますから、建築やインテリアの知識が豊富であるのに越したことはありません。
インテリアエレメントの形状や色、質感などを考慮しながら、バランスの良い照明器具を選定し配置するセンスも求められます。

環境問題への配慮

近年は社会全体で省エネへの取り組みが盛んになり、少ない消費電力で長時間の使用が可能な照明器具も数多く販売されています。
そんな中、消費電力を極力おさえた照明計画を実現することも照明コンサルタントに課せられた重要な役割です。
住宅におけるエクステリア照明や商業施設の外観照明など、周辺環境に影響を与える場所の照明計画を行う際には環境への配慮を忘れてはいけません
近隣住民の生活に差支えが無いか、電力を使いすぎていないか、といった点に配慮し、照明計画を提案する必要があります。

コミュニケーション能力

照明コンサルタントの役割は、依頼主の要望に沿った照明計画を実現することに他なりません。
依頼主から様々な要望や現状の照明に関する不満を聞き出すためには、高いコミュニケーション能力が必要となります。
また対象の建築物が建築中の場合は、設計士や施工管理者などの関係者と綿密に連携を取り、照明家格のコンセプトを的確に伝える能力が求められます。
依頼主との打合せでまとまった照明計画を、図面やパースなどの資料を用いながら言葉で内容を分かりやすく伝えられるようにコミュニケーションスキルを磨いておきましょう。

照明コンサルタントの資格を取得し、スキルアップを目指そう!

いかがでしょうか?
建築やインテリア業界のみならず、家電業界でも活躍が期待される照明コンサルタント。
ぜひ資格を取得し、スキルアップを目指してくださいね。

【インテリア業界の仕事】インテリアコーディネーター その2

2020-09-24

インテリアコーディネーターの魅力

インテリアコーディネーター仕事の一番魅力は、お客さまの希望に沿ったインテリアコーディネートを実現させ、感謝されたり、喜んでもらえることです。
インテリアコーディネーターは、お客さまが生活する住宅の壁紙や照明・家具など、内装のあらゆる面に関してプレゼンテーションを行います。

その結果、自分自身もお客さまも納得いく居住空間ができたときには、大きな達成感を味わえます。
またインテリアコーディネーターは一生続けられる仕事でもあります。

経験を積めば積むほど自分の中の引き出しが増え、仕事にも生かされます。
インテリアコーディネーターは年を重ねることが一概にデメリットにはならず、経験を積むことでお客さまから信頼を得易くなる仕事なのです。


今後インテリアコーディネーターに求められる役割とは

インテリア・建築業界は、少子高齢化などの影響で新築物件が減り、中古物件を再利用するためのリフォームが増えてくると予想されています。
そういった中で、活躍が期待されているのがインテリアコーディネーターです。

リフォーム案件は新築住宅よりも制約が多く、建築に関するより深い知識と経験が求められるので
単にインテリアに詳しいだけではプロとしての仕事は難しいといえます。

住宅の構造や法規、給排水や電気などの工事関連、耐震や断熱などの住環境といった分野の知識を積極的に学び、身につけることが重要です。
インテリアコーディネーターは、その空間が快適で使い勝手のいい場所になるかどうかを大きく左右するとても大切な仕事です。
経験を積み重ねながら新しい情報や知識を吸収する姿勢を持ち続けることが、これからのインテリアコーディネーターに求められる姿勢といえるでしょう。

【インテリア業界の仕事】インテリアデザイナー その2

2020-09-05

インテリアデザイナーになるには?

 

インテリアデザイナーとなるために、必須資格や経験はありません。

しかし、活躍している人の多くはデザイン系の専門学校や美術大学でデザインなどについて学んだ経験がある人が多いのが現状です。

 

必須資格はありませんが関係する資格は複数あり、民間資格である「インテリアデザイナー」や業務内容が近似する「インテリアコーディネーター」、「インテリア設計士」などが挙げられます。

また企画や設計段階に深く携わることができるため、「建築士」の資格を保有しているインテリアデザイナーも多くいます。

 

インテリアデザイナーのやりがい

 

インテリアデザイナーは個々の案件について初期から関わります。

そのため企画スタートから完成に至るまでは、数か月から数年に及ぶこともあります。

さまざまな過程で苦労もありますが、無事に仕事を完遂した瞬間には、大きなやりがいと喜びを感じられるでしょう。

また、ひとつの案件には、クライアントをはじめとして、建築士や大工、現場監督、内装業者など、多くの人が関わります。

そういった仕事を通じて得られた仲間との絆はかけがえのない財産となります。

 

インテリアデザイナーの苦労とは

インテリアデザイナーは実は肉体労働も多い仕事です。

作業着を着て現場で大工仕事をしたり、資材調達に走り回ることもよくあります。

納期が迫ってくれば、朝から晩まで業者の手配や装飾品の制作作業に追われることもあり、泊まり込みになることも珍しくありません。

華やかなイメージの仕事ですが、実際には体力仕事もこなさなければならないので、体力精神力ともにタフであることが求められます。

【資格アレコレ】キッチンスペシャリスト資格試験

2020-06-19

キッチンスペシャリスト資格試験とは

キッチンスペシャリストは、公益社団法人インテリア産業協会が主催している民間資格です。

生活者のニーズに合わせて、キッチン空間・機能・設計・施工の知識を活かし、快適で使いやすいキッチン空間を提案するスペシャリストを認定する資格です。

 

住空間と住生活および食生活に関する知識と経験を活かし、ユーザーのニーズに応えて、キッチン空間の構成・使用・維持等に関するアドバイスをするのが主な仕事です。

キッチンスペシャリストは建築・インテリア・住宅設備業界などの様々な業種の顧客接点の場面で活躍しています。

近年では、キッチンなどの水回りのリフォームなど、活躍の場は広がっている資格です。

 

試験では住居と食生活、キッチン全般に関する知識が問われます

 

学科試験は2時間のマークシート式の試験です。

試験内容は住居と食生活に関すること、キッチン空間に関すること、キッチン機能に関すること、キッチン設計施工に関すること、キッチン販売に関することなど、キッチン全般に関する知識が問われます。

実技試験は、筆記(図面表現)によるキッチン空間の企画・提案に関する内容となっています。

実技試験の試験時間は2時間半です。

 

近年の合格率は31%~42%の間で推移

 

キッチンスペシャリスト資格試験の2019年度の合格率は31.6%でした。

近年の合格率は31%~42%の間で推移しており、地道に勉強を進めれば合格は難しくないでしょう。

 

この資格の一番の難関は、実技試験です。

キッチン空間の企画提案を行うために実際に製図する能力を問われる科目は特に難しいので、製図道具の使い方から基本の作図や設計方法について、しっかりと勉強しておきましょう。

 

キッチンスペシャリスト資格の勉強方法

キッチンスペシャリストの資格を取得するためには

(1)住宅に関する建築の知識 (2)キッチン機能の性質や料理に対する知識 (3)キッチンを販売するための知識 (4)製図に対する知識

が必須になります。

 

学科試験対策は過去問から出題される傾向があるので、過去問題集必ず最新の本を準備し、それをやりこむことが大切になります。

受験対策をしっかりと進めておけば学科試験はクリアできます。

 

ただ、実技に関しては手描きでの製図が必須になりますので、作図や設計方法について特に力を入れて勉強しておきましょう。

業界未経験の方は、スクールに通うか、またはインテリア産業協会が主催する通信講座などを受講し、効率よく学習することがおススメです。

 

いかがでしょうか?

キッチンメーカーなどに努めて知識を学び、後々資格を取得することを目指すのも良いかと思います。

ぜひ検討してみてくださいね。

【資格アレコレ】福祉住環境コーディネーター資格試験

2020-06-10

福祉住環境資格試験とは

福祉住環境コーディネーターとは、東京商工会議所が主催している資格試験で、高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。

福祉住環境コーディネーターは、医療・福祉・建築について幅広い知識を身につけ、各種の専門職と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランを提示するのが主な仕事です。

また福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスします。

超高齢化社会に突入した現在、社会的ニーズが高まっている資格です。

 

試験内容は公式テキストからの出題

 

3級、2級は2時間のマークシート式の筆記試験になります。

公式テキストに該当する知識と、それを理解した上での応用力が問われる試験内容となっています。

 

1級は前半と後半に分かれています。

前半の2時間はマークシート式の試験です。

3級、2級の範囲に加え、1級の公式テキストに該当する知識の理解力が問われます。

後半の2時間の記述試験では、実際の業務を行う上で欠かせない知識の応用力が必要とされます。

 

合格には計画的な学習が必要

2019年に行われた第42回試験・第43回試験の合格率の年度合計は、1級が13.8%、2級が37.7%、3級が58.0%となっています。

2級、3級は受験資格が不問のため敷居は高くないですが、3級でも合格率は約60%を下回っており、合格するためには計画的に勉強を進める必要がありそうです。

過去問題集や公式テキストをやりこみ、予想模擬問題やテキストの欄外に書いてあるところまで、しっかりと頭に入れて試験に臨みましょう。

 

福祉住環境コーディネーター将来性が高い資格です

福祉住環境コーディネーターは、まだ認知度は低いですがこれから需要が増えると予想されている資格です。

活躍できる場は、介護福祉業界・建築業界・不動産業界・医療業界など多岐にわたります。

 

福祉住環境コーディネーターの主な仕事内容は、高齢者や障がい者が生活する自宅や生活用品を、より使いやすくするためのアドバイスです。

たとえば、段差の解消を提案、手すりの設置を提案、車いすの使用方法を教える、介護ベッドの使用法を教える など住まいのコーディネートをおこなうのがメインの役割となります。

 

現在、比較的余裕のある世代の方々が社会的には一線を退き第二の人生を歩み始めています。

その中で、生活を充実させることに目を向ける方も少なくは有りません。

当然、それに伴い大なり小なりのリフォームが行われています。

福祉住環境コーディネーターとして求人募集している企業はあまりありませんが、介護福祉士や建築士が+αとして、取得するケースも多い資格となっています。

 

いかがでしょうか?
将来的にも需要が見込める福祉住環境コーディネーター。
ぜひ、検討してみてくださいね。

【資格アレコレ】インテリア設計士資格試験

2020-05-13

インテリア設計士資格試験とは

インテリア設計士は、経済産業大臣の許可を得た「社団法人日本室内装備設計技術協会」が認定する資格です。

 

この資格には2級と1級があり、インテリア空間ならびにインテリアに関する設計・施工などに関して、高度な知識・技術・技能まが求められる資格となっています。

 

受験資格が設定されており、インテリアや建築関係の高校・大学・専門学校に在学中か卒業していること、または実務経験などの要件が必要となります。

 

インテリア設計士は、新築住宅、戸建住宅や集合住宅のリノベーション、オフィスビル、商環境、モデルハウスなどにおいてインテリアの設計などを行い、より快適で安全、魅力的なインテリア空間の提供を行うのが主な業務です。

 

インテリアコーディネーターやインテリアプランナーとの違い

インテリア関係にはいくつかの資格がありますが、インテリア設計士は、インテリア空間ならびにインテリアエレメントの計画、設計、施工(製造)監理などに関して高度な知識や技術を認定するための資格です。

 

インテリアコーディネーターは、インテリアの設計はしませんがインテリア設計士が携わらないインテリアのコーディネートなどの専門資格です。

 

また、インテリアのデザインの基礎知識を勉強するにはインテリア設計士ですが、さらに高度な技術が必要なのが、インテリアプランナーとなっています。

 

2級は実務経験が無くても受験できるので、インテリア業界への足がかりとして取得するには、最適な資格といえるでしょう。

 

試験は学科と実技の2科目

学科試験は、1級、2級共に大きく分けて計画、技術、法規法令の3つに分類されており、インテリア設計に関する知識、建築の知識・技術が求められます。

 

実技試験では、企画計画と表現技術が身に付いているかが評価されますが、内容に沿ったデザインがされているかも、重要な採点ポイントとなっています。

 

インテリア関連資格の中では、合格率は高め

合格率は2級で80%程度、1級で50%程度と、比較的高めです。

受験資格が設定されており、インテリアや建築関係の高校・大学・専門学校に在学中か卒業していること、または実務経験などの要件が必要となり、受験者のほとんどを経験者が占めることが、その大きな要因といえるでしょう。

 

インテリア設計の経験者の場合なら、2級はそれほど難しい試験ではありません。

科目合格制度がありますので、他のインテリア関係の資格に比べて取りやすい資格といえます。

 

公式テキスト中心の学習が効果的

学習期間の目安は2級で3か月程度、1級の場合は4~5か月程度が必要になるでしょう。

 

学科試験は、選択式問題は5択や3択が主で、文章問題の穴埋めなどや、イラストを見て解く問題も出題されます。

 

学科試験で比較的難しいのは、記述式の問題です。

用語の意味や、最近注目されている用語なども出題されますので、インテリア関係の用語はある程度理解しておく必要があります。

 

出題は、ほとんどが公式テキストから出題されますが、分野も範囲も広いので、特に記述式の問題対策をしておく必要はあります。

また、図形を作図する問題も出題されます。

 

実技試験の課題は、試験の1ヶ月前に発表されますので、その後試験までの1ヶ月間で、コンセプトから考えます。

 

実技試験では、企画計画と表現技術が身に付いているかが評価されます。

特に、製図試験対策は、毎日製図に携わっていなければ独学はまず難しいでしょう。

 

インテリア設計士の製図試験だけに特定した学校はほとんどありませんので、製図の試験対策が必要な場合は、インテリアプランナーや建築士などの共通した資格の予備校や通信講座を受講するのもおススメです。

 

学科も実技も、試験問題も協会が発行している「試験問題集」や「インテリア設計士テキスト(実技編)」「インテリア設計士テキスト(学科編)」この3冊から半分近くが出題される傾向がありますので、これらの教材を購入し、きちっと勉強しておけば、合格はさらに近づくと思います。

 

いかがでしょうか?

2級は取得の際に実務経験を問われません。

そのため在学中に取得が可能で、就職対策にも最適です。ぜひ、検討してみてくださいね。

インテリアデコレーターの仕事内容・資格

2020-04-30

インテリアデコレーター資格試験とは

インテリアデコレーターは、インテリアデコーレション協会が主催している資格試験の名称です。

インテリアデコレーターは、壁紙や床材などの内装材をはじめ、扉の色やデザイン、家具、カーテン、カーペットなどの基本的なインテリアエレメントの選定から、アート、インテリア・アクセサリーなどの小物や調度品、さらにテーブルコーディネートまでを総合的に飾り付けながら空間の構成・演出を行う、インテリアの専門家を指します。

これまで日本にはインテリアデコレーションの技術を評価する資格はありませんでした。

そんな我が国において、インテリアデコレーター資格は、日本独自の文化や伝統などの知識を有し、個人個人のライフスタイルや時代に合わせたさまざまな空間を構成・演出する専門家として、広く活躍することを目指して創出されたはじめての資格であると言えます。

また「美しい色の組み合わせ」や「素材と色の調和」そして「飾る技術」など、空間演出に必要な知識を身につけたインテリアのスペシャリストを養成・認定することを目的として設けられた資格であるという点も、インテリアデコレーター資格の大きな特徴です。

 

レベルや等級によって目的が異なる

インテリアデコレーター資格は2級と1級・EXの3等級に分かれており、その目的も異なります。

2級は基礎的な知識が求められる試験内容となっており、インテリアのデコレーションに必要な知識や色彩の組み合わせなどが問われます。

空間のイメージを様々なインテリア要素を組み合わせて継続的に表現することとその基盤となる知識と技術の習得が目的とされ、建築専門的な内容のみならず、生活とは切り離せない身近なものからインテリアの基礎を知り、質の高い空間の演出方法と実践的で継続性のあるインテリアデコレーションの技術や知識を得ることが必要とされます。

1級はより具体的に実務レベルの能力を見る試験になっており、インテリアの専門家として必要とされる実践的なインテリア専門知識と技術を習得していることがポイントです。

幅広いニーズに合わせた質の高いコンサルティングと実践的な提案力、魅力的な空間づくりに直結するインテリアデコレーションの表現力と基盤構築が必要とされます。

EXはインテリアデコレーター資格の最上級者として、デコレーションの技術と表現能力に加え、インテリア計画、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力も問われる高度な内容となっています。

 

インテリアコーディネーターとの違いは?

インテリアコーディネーターもインテリアデコレーターもどちらも、インテリアの基礎的な知識を持つ専門家を育成するための資格です。

どちらもインテリアの専門家であるという点では同じですが、その業務範囲や役割は異なります。

インテリアコーディネーターには「建築要素」に関する知識がより求められるのに対して、インテリアデコレーターには「空間構成や装飾・演出の実践的技術」や「日本の伝統文化や工芸、意匠、もてなし」などが求められ、室内空間を演出する表現力が重視されるなど、役割にはそれぞれ違いがあります。

またインテリアデコレーターという呼称は海外でも通用しますが、インテリアコーディネーターは和製英語のため日本でしか通じません。

日本ではインテリアコーディネーターの方が知名度が高い現状がありますが、市場を世界に広げた場合はインテリアデコレーターの方が認知度的に有利かもしれません。

 

難易度と勉強の進め方

インテリアデコレーター資格試験の合格率は年度により変動がありますが、2級で50%前後、1級で20%程度と考えられます。

また資格取得までの学習時間は、2級で3ヶ月程度、1級で6ヶ月~1年程度といわれています。

2級はインテリアデコレーションの初心者に向けた試験なので、インテリアが好きな方ならば、特別な技術など無くとも楽しんで学ぶことができるでしょう。

2級の受験者はほとんどが公式テキストなどを参考に、独学で試験対策をしています。

一方、1級は独学では難しい試験です。

図面の読み描きは勿論、空間のプランニング・導線計画・照明計画…等々、実務レベルの技術が必要となります。

試験内容はインテリアコーディネーターなどの類似資格と似た構成となっており、専門性の高い知識が求められます。

日本インテリアデコレーション協会が試験対策講座を開講しているので、出来るだけ短期間で合格を目指す場合は、受講するのもおススメです。

 

インテリアデコレーターの仕事場とフィールド

インテリアデコレーターは現在、様々な企業で活躍しており、そのフィールドは更に広がっていくと考えられています。

例えば、以下のような職場が考えられます。

【1】インテリアショップ
【2】家具、カーテン、照明、アンティークなどの専門店
【3】百貨店、スーパー
【4】家電量販店
【5】住宅、建材や内装材などの各種メーカー
【6】設計・建築・デザイン事務所や工務店
【7】一般企業
【8】ブライダル関連企業
【9】フラワーショップ
【10】リフォーム関連企業
【11】イベント企画、飲食店プロデュース企業
【12】ディスプレイ専門企業

このように見ていくと、様々な場所でインテリアデコレーターが活躍していることがお分かり頂けると思います。

ハウスメーカーのモデルルームやインテリア販売店のように、直接商品が売買される場所もありますし、雑誌や書籍に掲載される写真に関わることもあります。

また、飲食店やアパレルショップなどで空間演出担当として、ディスプレイに携わることもあるでしょう。

ブライダル業界やフラワーショップなどでも、その専門性や知識、技術力を活かすことが可能です。

デパートなどでは、お客様の本来の目的は食事や買い物で、インテリアを見に来るわけではありません。

しかし、「おしゃれさ」や「洗練された空間」も含めてお客様に提供しています。

こういった空間監修も、インテリアデコレーターの大切な仕事なのです。

いかがでしょうか?

インテリアデコレーターの資格を取得することで、希望する職種に採用されるきっかけになることもあります。

ご興味を持たれた方は、是非資格取得を目指してみてくださいね。

【資格アレコレ】インテリアプランナー資格試験

2020-04-25

インテリアプランナー資格とは

インテリアプランナーは公益社団法人建築技術教育普及センターが主催している資格試験の名称です。

 

インテリアプランナーはクライアントと話し合った上でイメージコンセプトを作成し、各部屋の内装、家具や什器、設備などに関してのデザインや設計、メーカーへの発注、監理、検査のマネジメントまでをトータルに行う空間デザインのプロフェッショナル。

 

資格を取得後は、建築設計事務所、インテリアデザイン事務所、住宅メーカーなどに就職するのが一般的です。

受験資格に制限はありませんが、合格後にインテリアプランナー登録を受けるには、所定の実務経験が必要となります。試験は実技と学科の2科目で行われます。

 

試験ではインテリアと建築の知識、作図能力が問われます

学科試験に関しては、インテリアや建築に関する知識が求められ、一般業務レベルの能力が必要とされます。

建築技術教育普及センターから出版されている「インテリアプランナーガイドブック」をはじめとした過去問題集を繰り返し解くことが大切になります。

 

製図試験では、正確な作図能力が求められます。

まずは図面の書き方をテキストで学び、その答えだけ見て、適正な線の数を把握することが必要です。

解答例を見ながら模写していくことでコツを掴んでいきましょう。

 

インテリアコーディネーターとの違いは?

インテリアプランナーはインテリアコーディネーターと混同されやすい資格ですが、対象としている職種は大きく異なります。

 

インテリアコーディネーターは、家具やカーテンなどのインテリアを総合的に提案し、お客様の要望に合う住まいを実現することを目的としています。

主にハウスメーカーなど住宅を作っている企業やカーテン・家具などのインテリア商品を扱う会社、住宅設備を扱う会社などで仕事をしています。

 

これに対して、インテリアプランナーは主に店舗やオフィスなどの商業施設といった住宅以外の物件を扱う仕事を念頭においた資格です。

インテリアですが、建築設計や施工といった部分でより専門的な知識とスキルが求められます。

 

試験に合格しても、資格所有者として登録するには学歴や実務年数などの条件をクリアしなければなりません。

そのため、合格者の多くは大学や専門学校で専門知識を学んでその後、実務経験をしっかりと積んだ人が多いのが特徴です。

 

最大の難関は製図試験

合格率は年度により変動がありますが、学科試験が59~69%、製図試験が20~30%と発表されています。

合格までの平均勉強時間は200~300時間と言われています。

 

学科試験は、問題の難易度はそれほど高くありません。

出題範囲が広く、類似問題が出題されやすい傾向にあるので、広く浅く勉強する工夫が必要です。

 

製図試験はかなり難関です。

設計趣旨を理解した計画を求められる事はもちろんですが、パースの作成など実務的な要素が強く反映される課題になっています。そのため、実務経験が無い場合、独学での合格は難しいでしょう。

 

実務経験がない場合はスクールの利用がおススメ

実務経験がない場合は、予備校や通信講座などを活用することをおすすめします。

 

学科試験は過去問題を入手して学習を進めれば経験のない方でも合格できる可能性はあります。

色彩に関する問題では、色彩や家具デザイナーの名前と作品が出題されます。

施工の問題では、建築施工に関する一般的な問題が出題されています。

法規に関する問題では、建築士試験のように法令集を持ち込むことができます。

 

しかし、製図試験は実務未経験者が独学で合格することはほぼ不可能でしょう。

試験内容は各種図面(平面図・断面図・展開図・詳細図・家具表など)を描き上げる事が求められます。

これは実務や勉強の経験が有る方でも大変で、図面の精度や美しさも求められるため、ただ描ければ合格ではない所もポイントです。

 

逆に独学での資格取得は、建築・インテリア業界の基礎知識がある人や有資格者、実務経験のある人でしたら可能だといえるでしょう。

いかがでしょうか?

建築設計事務所やデザイン会社に就職後にキャリアアップとしてインテリアプランナーを目指すというのも良いかもしれません。

取得が難しい資格なので、持っていると就職・転職での評価は上がりますよ。

ぜひ検討してみてくださいね。

【資格アレコレ】インテリアコーディネーター資格試験

2020-04-24

インテリアコーディネーター資格とは

インテリアコーディネーター資格は、公益社団法人インテリア産業協会が主催している資格試験の名称です。

 

試験の内容は、家具やカーテン・照明などの各インテリアエレメントに関わる内容から、キッチン・浴室・洗面・トイレといった住宅設備に関するものまで幅広い内容となっています。

 

インテリアコーディネーター資格の受験は毎年10月に1次試験、12月に2次試験があります。

学歴や実務経験などの受験資格は一切なく、誰でも受けることが可能です。

 

インテリアに関する幅広い知識が問われる試験内容

インテリアコーディネーターの試験は、表2にあるように非常に幅広い知識を問う問題となっています。

 

試験内容には、「法規」や「工法」などの普段あまり耳なじみのない専門性の高い項目も含まれます。

 

 

地道な学習で合格は十分可能

合格率は年度により変動がありますが、1次で20~30%・2次で50~60%と発表されています。

ちなみに、近年の合格率は21%~26%の間で推移しており、2019年では25.1%でした。

 

合格までに必要とされる勉強時間は1次・2次併せて200~300時間と言われています。

難易度は非常に高いとはいえないものの、簡単ではありません。

資格試験に向けて、対策を立てて計画的に勉強を進めていく必要があるといえます。

 

自分に合った方法で勉強を進めましょう

それでは、インテリアコーディネーター資格試験を突破するために、どのように学習を進めていけば良いのでしょうか。

ここでは、独学で学ぶ、予備校に通う、通信講座を受講する、という3つの学習法を詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

◎独学でも合格を目指せるが、難易度は高い

インテリアコーディネーター資格は、独学でも合格を目指せる資格です。

 

1次試験の対策は、インテリア産業協会が出している書籍や、過去問題集を使って勉強します。暗記物が中心ですので、コツコツと学習を進めましょう。

 

2次試験は、論文とプレゼンテーションが課せられます。近年は字数制限が250~300文字となっているので、インターネットや新聞などでトレンドや社会問題などをチェックしておきましょう。

 

プレゼンテーション試験(製図)は初心者には難しい試験です。現場経験に乏しい方は、1次試験の勉強の合間をぬって製図に慣れる必要があります。

 

独学の場合は、コストは抑えられますが、相対的により多くの学習時間が必要となります。特に2次試験で課される実技は習得が難しく、実際に図面を描いたり読んだり出来なければ手を付ける事が難しいでしょう。

根気強く挫折せずに取り組める方でなくては、独学で学習を続けていくのは難しいかもしれません。

◎効率よく合格を目指すなら予備校がおすすめ

短期で合格を目指したい方は、予備校へ通うのが最も手っ取り早い学習方法だといえます。

 

予備校のメリットは、講師から直接指導が受けられるため、効率よく学ぶことができることです。

共有の目標を持つ受験生が多数いるため、モチベーションも上げやすいでしょう。

 

ただし、質の良い教育が受けられる反面、受講料は高い傾向があります。

 

 

◎自分のペースで学びたいなら通信講座を受講しよう

仕事で忙しい方や近くに予備校が無い方は、通信講座の受講がお勧めです。

 

通信講座では、予備校と同じように講師による採点やフォローが受けられ、費用も予備校に通うよりは割安です。

また、場所を選ばずにどこでも学べるため、自分のペースで学習を進めることができます。

 

いかがでしょうか?

近年インテリアコーディデーターは、住まいに関する業界を中心に、活躍の場が広がっています。

ぜひ自分に合った資格の習得方法を選択し、合格を目指してみてくださいね。

インテリア業界の仕事01 「インテリアコーディネーターとして働くには?」

2017-01-25

インテリアコーディネーターは、住宅や商業施設など様々な
クライアントに対して、インテリアに関するアドバイスをする
仕事です。
華やかなイメージから、若い女性に人気の職種でもありますが、
今回は、そんなインテリアコーディネーターの仕事に就くには
どうすれば良いのかについて、みていきましょう。

 

①資格取得→関連企業に就職、が王道ルート

実は、インテリアに関する業務を行うのに特に資格は
必要ありません。
インテリアコーディネーター資格は、インテリア産業協会が
設けた民間資格であり、インテリアコーディネーターの仕事に
携わるための絶対条件ではないのです。
しかし、インテリアコーディネーター試験の合格率は、例年
20%~30%となっており、決して簡単なものではありません。
そのため、絶対必要ではないにしても資格を保持しておけば、
インテリア業界での就職にはプラスとなります。
②難関の一次試験

インテリアコーディネーター資格試験は、一次と二次があり、
一次試験の難易度が特に高く、約70%の受験者がここで脱落します。
試験内容も、インテリアコーディネーターの仕事に関することから、
インテリア産業の発展の過程や二級建築士資格試験と同程度の
建築知識に至るまで、建築・インテリアに関する幅広い知識が
求められるのです。
学校に通ったり通信教育を利用する人もおり、社会人が働きながら
資格を取得するには、相当の熱意が必要だと言えます。
③有資格者でも実務経験なしがネックに

異業種からの転職者も多いインテリアコーディネーターの仕事。
しかし社会人の場合、難関を突破してインテリアコーディネーターの
資格を取得したとしても、実務経験がなければ正社員としての就業が
難しいのが実情です。
そのため、まずはアルバイトや派遣社員として経験を積み、その後
正社員としての就職を目指すのも良いでしょう。
次回は、インテリアコーディネーターの具体的な仕事内容について
見ていきましょう。

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